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実質賃金と名目賃金は、給与の価値を異なる観点から評価するための2つの指標です。

■名目賃金（名目給与）

名目賃金は、実際に支払われる賃金の額です。これは給与明細に記載される金額で、税引き前または税引き後の金額です。
名目賃金は、インフレや物価変動を考慮しない「額面」の賃金です。

■実質賃金

実質賃金は、名目賃金をインフレ率で調整したものです。具体的には、名目賃金の購買力を示します。
例えば、インフレ率が高ければ、名目賃金が上がっても、実質的に購入できる商品やサービスの量が減る可能性があります。
逆に、インフレがない、または低い場合、名目賃金が同じでも実質的な価値は高まることがあります。

■要約
名目賃金は「見た目」の金額であり、実質賃金はその金額の「価値」を示します。
インフレなどの経済状況を考慮すると、実質賃金が実際の生活の質により関連しています。